映像制作会社へ転職する方法を徹底解説!

映像制作・広告制作業界とは?仕事内容・就活・職種・動向・企業を徹底解説!

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広告業界には総合広告代理店、ハウスエージェンシー、ネット専門広告会社、PR会社、イベント会社、マーケティング会社、広告制作会社と様々な会社があります。そのなかで広告制作会社はプロデューサーが広告代理店から依頼を受けて、CMなどの映像を多くのスタッフをまとめ上げて完成に導くことが仕事です。華やかなイメージだけを想像して就活を進めると入社後にギャップを感じてしまうこともあります。

今回は広告業界への就職を目指す就活生の皆さんに、広告制作・映像制作・CM制作業界について徹底解説します!業界研究・企業研究など選考対策の参考にしてくださいね!

広告制作・映像制作会社の仕事

広告業界では広告代理店がクライアントの課題を解決する企画を考える「0を1にする役割を担い、制作会社が実際に制作してカタチにしていく「1を100にする」役割を担います。

制作会社では1案件を平均して2〜3ヶ月かけて制作します。仕事の流れは企画→プリプロダクション(撮影前の制作作業)→ポストプロダクション(撮影後の制作作業)→納品となっています。制作会社の仕事は代理店とクライアント、協力会社、スタッフをまとめあげて制作を進行、高いクオリティーを実現し、最終的にクライアントの課題を解決することです。仕事内容についてはこちらの記事で徹底解説しているので参考にしてくださいね!

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制作業界の職種

広告制作会社の職種は大きく分けて「プロデュース職」「専門職」の2つに分けられます。

・PM(プロダクションマネージャー)
広告制作会社で最も人数の多い職種がPM(プロダクションマネージャー)です。制作の総責任者であるプロデューサーの右腕として企画から完成までマネジメントを行います。仕事内容はスケジュール管理・予算管理・スタッフ管理・クオリティー管理・リスク管理など多岐にわたります。将来的にはプロデューサーに昇進し制作全体をまとめる立場になる職種です。

・プロデューサー
プロデューサーはクライアント・広告代理店から制作案件を受注、制作の総責任者となる職種です。制作会社の営業としての役割も担っています。

・ディレクター
監督として演出の総責任者となるのがディレクターです。プロデューサーから案件を受注し、オーディション・美術・撮影手法・編集など演出に関わるすべての工程に責任者として関わります。「企画を映像に翻訳する天才」と言われるほど採用は少なく選考では課題・試験も多く課されます。

・ポストプロダクション
映像編集・合成・CG・録音など撮影後の工程をポストプロダクションといいます。専門職として自分の技術を生かして直接映像制作に携わることのできる仕事です。

・バックオフィス
収支・売上管理、協力会社とのやり取り、海外撮影の翻訳サポート、法律権利関係のサポート、ロケハン、資料探しなどを通して制作全体をサポートする仕事です。

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制作業界の企業

広告制作会社、映像制作会社は日本全国に無限と言っていいほどたくさんの会社があります。今回は3種類に分類してご紹介します。

・代理店系制作会社
電通・博報堂・ADKなどの広告代理店のグループ会社の制作会社です。安定した経営基盤を持ち、大手クライアント企業の仕事に携わることが多いことが特徴です。親会社の代理店と連携し、企画段階から関わったり、重要案件・大規模案件の制作を行うことが多いなど、代理店とより連携して制作を行うことができます。有名な会社では電通クリエーティブX博報堂プロダクツなどがあります。

・大手独立系制作会社
大手独立系制作会社は広告業界の変化に合わせてクライアント直接取引を強化したり、広告に留まらず映画・ドラマ・MVなど幅広い映像を制作、積極的に新規事業を立ち上げるなど時代の変化に柔軟に対応した経営を行っています。有名な広告の多くは大手独立系のAOI Pro.TYO東北新社太陽企画ギークピクチュアズが制作をしています。

・中堅独立系制作会社
中堅広告制作会社は比較的少人数でスモールメリットを活かして、強いチームワークで制作に取り組むことが魅力です。会社ごとに「MVが得意」「食べ物のCMが得意」など個性があり魅力的な会社が多いです。有名な映像を制作していても会社自体はあまり知られていないこともあります。就職活動ではぜひ中堅企業もチェックしましょう!

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制作業界の現在と今後の課題

映像制作業界ではWebコンテンツ向け映像市場が今後年20%ペースでの成長が予想されています。インターネット広告の拡大、広告のデジタル化、5Gなど高速通信技術の進化、VR・ARなど先端技術の登場など映像の需要は今後も高まるでしょう。

一方で4マス広告・テレビCM市場の縮小、スマートフォンの進化で誰でも映像を作れる時代となったこと、働き方改革など課題も山積しています。制作会社各社はこれからも成長を続けるためにクライアント直接取引、Webコンテンツ制作の強化、エンタメ分野へ参入など新たなビジネスモデルを展開しています。広告制作会社が抱える課題についてはこちらの記事で徹底解説したのでぜひ参考にしてください!

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制作業界の給与事情

広告制作会社の新卒初任給の平均は23万円です。平均年収は500万〜600万円で高い傾向にあります。プロデューサーとして活躍するとインセンティブとして賞与が高額になることが多く実力次第で年収も増やしていくことのできる業界です。平均給与・年収・初任給についてはこちらの記事でさらに詳しく解説しているのでぜひ参考にしてくださいね。

広告映像制作会社の平均年収や初任給を徹底調査!気になる給与事情をランキングで解説!

制作業界のブラック企業疑惑

制作の全ての工程に関わるため、協力会社など相手の都合に左右されやすく、業務範囲が広く仕事量も多いため労働時間も長くなりがちで、一般的にはブラック企業と言われることが多い業界です。しかし、最近では働き方改革が進み少しずつ状況は変わってきています。制作会社のブラック企業疑惑を調査した記事で続きをチェックしてくださいね!

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制作会社の女性の働き方について

広告制作会社の女性の働き方について、男女平等で女性の活躍が推進されているのか、女性のライフイベントに合わせた働き方のサポートはあるのかなどの観点から徹底調査しました。将来的にキャリアを考える上で重要な要素にもなるのでこちらの記事もぜひ参考にしてくださいね!

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制作業界から他業界への転職について

20代の30%が入社した会社を3年以内に退職する時代、制作会社に入社後は将来的に転職という選択肢を考えている方も多いでしょう。実際に制作会社で身につけたスキルと多様な人脈を活かして様々な業界で活躍されている方が多くいます。詳しくは制作業界からの転職について徹底解説した記事をぜひチェックしてくださいね。

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