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広告映像制作会社へプロダクションマネージャーとして入社をすると最初に勉強することがCM制作の流れです。クライアント企業の課題を解決し、感動を伝えるために広告代理店と連携してCMを制作していきます。広告業界への就職を目指すには、CM制作の過程を理解し、現場のリアルなイメージをつかむことが重要です。
今回は広告制作の舞台裏を大公開して、PPMやコンテなどの専門用語の解説もしながら、CM制作の流れを解説していきます。ぜひ就職活動の参考にしてくださいね。
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1,000名超のクリエイター・マーケターが在籍する会社が立ち上げた転職エージェント、自社でもクリエイティブ制作を行う会社が運営しているため専門性の高いサポートが可能です。一人ひとりのキャリアや志向にあわせた提案を行います。
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広告ができるまでの流れを解説
CMの制作はたくさんのスタッフのチームワークによって進められ、クリエイティブなアイデアを形にしていく過程です。平均して2〜3ヶ月かけて制作が行われ、その間には様々な工程が含まれます。
今回ご紹介する制作の流れを理解することで、広告制作の現場での役割や業務内容をより具体的に想像することができるようになるはずです。どんな仕事があるのか考えながらチェックしてくださいね。
映像制作会社の職種を解説!映像制作の仕事内容や役職を詳しく徹底解説【2024年】オリエンから企画まで。良い企画で採用を狙う!
広告制作はまず、クライアントのニーズや課題に対するアイデアを考えるところから始まります。広告代理店を中心に商品やサービスの魅力を引き出すためのコンセプトやデザイン等を企画します。
まず初めにクライアント企業が広告代理店に課題を相談する重要なステップがオリエンテーションです。例えば、新しい商品をどのように売り出していきたいのか、商品のコンセプト、発売日などの情報を共有します。
オリエンテーションは、広告制作のスタート地点であり、クライアント企業の要望を正確に把握することが重要です。
オリエンテーションを受けて、広告代理店を中心に企画を考えて提案をします。企画コンペでは複数の広告代理店の中で最も良い提案をした会社の企画が採用されます。
企画コンペには広告制作会社も関わることが多いです。例えば、企画の参考になる資料を探したり、どんなCMを作るのか仮の動画を作ったりして、採用される良い企画づくりを行います。
制作開始から撮影までのプリプロダクション期間
アイデアが固まったら、具体的なプロジェクト計画を策定します。予算、スケジュール、人員配置、撮影場所の選定など、制作に関する詳細な計画を立てます。
実際の撮影や映像制作が行われます。クリエイティブディレクター、ディレクター、カメラマン、照明スタッフなど、様々な専門家が協力して映像を制作します。
企画に合うディレクター、カメラマン、出演者、振付師、衣装・スタイリスト・ヘアメイク担当、照明・音声スタッフ、デザイナーなど、必要なスタッフを選定し、打ち合わせを行います。その際に、プロダクションマネージャーが中心となって制作に関わる全ての計画を考えて進行していきます。
特にディレクターの選定は極めて重要です。条件や適性を考慮し、スケジュールと予算の調整を行います。ディレクターの選定にはコマーシャルフォトやブレーンなど広告業界雑誌に掲載されている過去の制作実績を確認することが重要です。
演出コンテは、企画コンテをより具体的に進化させる過程です。企画コンテに比べてより細かな映像のタイミングや流れを書き起こして作品全体のクオリティを向上させるための作業です。
ディレクターを中心に演出コンテの制作を行います。企画コンペとの違いは秒単位の時間割り、カットバック(カット間の切り返し)、イマジナリライン(想定線)、テンポの拍などを厳密に決定し、後からの変更が難しい重要な過程です。
出演者の選定は、演出コンテの内容に沿って行われます。時には制作会社内でオーディションが行われることもあります。出演者の選定には性別や年齢だけでなく、演技力や過去の競合会社のCM出演経験の有無、そしてSNSなどの情報も確認されます。作品の雰囲気やコンセプトに合う出演者を選びます。
ロケハンは演出コンテに合う撮影地を見つける作業です。インターネットやコーディネーターなどで候補地をリストアップし、実際に現地へ行ってロケハンを行います。撮影がスムーズに進行し、クオリティの高いCMを作れるように、撮影金額、立地、移動手段、駐車場、日の入り、日の出時間、電源、トイレ、喫煙場所、宿泊施設などを中心に確認していきます。
オールスタッフミーティングは、撮影前に制作に関わる全てのスタッフが集まり、最終的な確認と打ち合わせを行う重要な打ち合わせです。
このミーティングでは、これまでの決定事項や進捗状況を全員に共有し、制作に関わる各部門の連携を確認します。撮影に向けてのスケジュールや役割分担、セットや衣装の準備状況、技術的な準備など、全体の調整と万全の準備を確認し、制作の成功に向けて最終調整を行います。
PPMは「プリ・プロダクション・ミーティング」の略称で、撮影前にクライアント企業、広告会社、制作会社が集まり、撮影に向かうための最終的な確認と承認を行う重要な打ち合わせです。
制作するCMの内容や計画を詳細に確認し、クライアントの要望や意向に合致しているかどうかを検討します。会議の内容によっては、修正や調整が必要な場合もあります。PPMは、正解のない状況でも粘り強く問題を解決し、最終的な計画を確定させる作業であり、CM制作の成功に向けて欠かせないプロセスと言えます。
撮影準備は、撮影に必要なあらゆるアイテムをリストアップし、用意して準備を進める段階です。
用意するものの一例は、ガムテープ、両面テープ、養生テープ、パーマセル、乾電池、軍手、ゴミ袋、タオル、紙コップ、紙皿、割り箸、文房具、ストップウォッチ、スピーカー、カイロ、薬箱、花束、カチンコ、お菓子、お弁当、飲み物、鏡、アイロン、ドライヤー、毛布、ブルーシート、雨具、虫除け、台車、ほうき、エアダスター、メガネ拭き、キッチンペーパー、撮影機材、HDD、書類、マスク、フェイスシールド、消毒液などになります。実際には、現場の状況や撮影の内容によって、さらに多くのアイテムが必要になります。
ついに撮影です。美術セットが組まれ、照明が配置され、撮影アングルが確認されたら、撮影が始まります。ディレクターを中心に撮影が進行され、監督の側にはメインのプロダクションマネージャーがいて、他のプロダクションマネージャーはタイムコントロール、リスクマネジメント、商品管理、スタッフケア、キャスト・タレントケアなどの役割を担当します。また、CMの撮影と同時にグラフィックの撮影や録音なども行われることがあり、特にタイムコントロールは重要な要素です。
実際のCM撮影の様子はメイキングとして公開されていることも多いのでぜひ確認してみましょう。
撮影後から納品までのポストプロダクション期間
撮影が終了した後に行う作業をポストプロダクションと呼びます。一般的には「ポスプロ」と略して言われることも多いです。ポストプロダクションは、撮影された映像や音声を編集し、加工して最終的な作品を完成させる段階です。
ポストプロダクションには映像の編集、音声の加工、色調補正、エフェクトの追加などが行われます。この段階で映像をより魅力的に、効果的に仕上げるための様々な手法が使われます。ポストプロダクションを専門に行う会社も存在し、その専門知識と技術を活かして作品のクオリティ向上に繋がっています。
ポストプロダクションを徹底解説!ポスプロの仕事内容・大手ポスプロをまとめ一覧で紹介!オフライン編集は、撮影した素材をCMの長さに合わせて編集する作業です。ディレクターとエディターが中心となり、映像の流れやテンポを調整して作品を仕上げます。
プロダクションマネージャーはオフライン編集の過程でスケジュールを管理し、商品の映え方やリスクの管理、クライアントとの契約内容を把握して制作進行していきます。また、公開後にクレームが寄せられるリスクを最小限にするために「※撮影上の演出です」といった注釈を入れることもプロダクションマネージャーの役割です。編集の過程にも関与し、ディレクターやエディターから意見求められることもあります。
カラコレでは、映像のトーンや色味を調整して統一感を持たせる作業が行われます。この作業では、カメラマン、ディレクター、そしてカラリストが主導となり、映像の雰囲気や表現を整えていきます。
録音MAとは、映像に音源を組み込む作業の一環で、ナレーション、効果音、BGMなどを映像に合わせて編集し、最終的な音声のバランスや質を調整する作業です。この工程では、映像と音声が調和し、視聴者に魅力的な映像体験を提供するために重要な役割を果たします。
オンライン編集はCMを最終的に完成させる過程であり、さまざまな要素を調整していく作業です。この段階では、出演者の肌を美しくレタッチする作業や、背景や別撮りの素材、CGを組み合わせて合成する作業、さらにはエフェクトやロゴマーク、タイトルなどを映像に挿入する作業を行います。これによって、映像のビジュアルや表現が引き立ち、作品の完成度を高めていきます。
制作した映像をクライアントに試写してもらいます。クライアントからの承認が得られればCMは完成となります。クライアントの要望や指摘に対応しながら、最終的に高いクオリティーのCMを作ることが重要です。
制作が完了したCMは放送するテレビ局やWebサイトへ納品されます。そこから実際にCMが公開され、多くの人々に視聴されることになります。CMは視聴者の心を動かし、商品やブランドを広めていきます。
今回はCM制作の流れについて解説しました!CM制作は多くの人の思い・経験・技術が結集しなければ完成しない最強のチーム戦になっています。誰1人として欠けることのできない仕事です。困難も、辛いことも、悲しいこともあるはずです。しかし、一つずつ乗り越えて成長して、自分らしく働くことのできる仕事でもあります。
きっと、あなたがいなければ実現できない企画・作品があるはずです。CMの制作会社についてまとめた記事も是非チェックしてみてくださいね。
【2024年】大手映像制作会社の7社を徹底調査!ヒットCM制作総合ランキングまとめ!【広告制作会社・CM制作会社】 中堅中小広告制作・映像制作会社 72社まとめ!【amana・ビービーメディア・ピラミッドフィルムなど】 広告代理店グループの広告制作会社 7社を徹底解説!【ホワイトで働きやすいという噂は本当?】 ポストプロダクションを徹底解説!ポスプロの仕事内容・大手ポスプロをまとめ一覧で紹介!映像業界への転職を目指す全員にオススメしたい転職エージェントがdoda・マイナビクリエイターといった業界最大手エージェントです。映像業界の大手企業も多く掲載されています。
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