映像制作の企画から納品まで全てに携わり制作進行やマネジメントを行うプロダクションマネージャー、通称PM。映像制作に幅広く携わることのできる仕事で新卒入社や中途採用で転職を考えている方も多いと思います。
しかし、仕事内容がよくわかっていなかったり、激務やきついという噂で不安を感じていたりする方も多いのではないでしょうか?
そこで今回は映像制作会社や広告制作会社のプロダクションマネージャーの仕事、働き方、キャリア、年収などを徹底調査を行いました!

PMはプロダクションマネージャーの略称です。映像制作会社でプロデューサーの右腕として、企画から納品まで全ての制作を進行してマネジメントする職種です。
「世の中の素晴らしいCMには必ず優秀なPMがいる」と言われるほど映像制作には欠かせない仕事で、制作現場では会社を代表する存在でもあります。
AOI Pro、東北新社、太陽企画など大手広告制作会社では毎年20名程度の新卒採用があり最も採用人数の多い職種です。映像制作の進行やマネジメントを行う仕事なので映像制作経験がなくても働ける仕事です!
PMはプロデューサーの右腕として、企画から完成まで制作プロセスの全てをマネジメント・制作進行を行う仕事です。まずは特に重要な5つの仕事を解説します!
①スケジュール管理
CMの放送時期に間に合うように制作を進める!
②予算管理
予算内でCMを完成させて会社に利益を残す!
③スタッフ管理
全てのスタッフの中心的存在としてスタッフの得意分野などを把握して適材適所に配置!
④クオリティー管理
人の心を動かす映像制作のためにクオリティーは最優先!
⑤リスク管理
事故・怪我、感染症対策、情報漏洩の細心の注意!
他にもディレクター演出発注、資料探し・PPMと呼ばれるミーティング・スタッフ選定・オーディション・ロケハン・撮影準備・撮影・編集・録音・納品・オンエアなど仕事は多岐にわたります。

PMをわかりやすく、例えるなら運動部のマネージャーです。
運動部のマネージャーは実際に試合に出ることはありませんが、責任者の顧問と協力して、部活を運営し、メンバーのサポートを行います。マネージャー次第でメンバーのパフォーマンスに大きく影響します。そして何よりもその部活が大好きなはずです。
PMとして入社するのに必要なのは映像業界で働くことに対する熱意や覚悟です。映像に対する専門的な知識や経験が問われることはほとんどありません。
好奇心・挑戦心・コミュニケーション能力・
冷静さ・忍耐強さ・体力
プロダクションマネージャーの業務には同じ仕事というものはありません。そのため好奇心を持って、課題に対して考え、諦めずに挑戦し続けることができる人が向いています。
また、プロデューサー・広告代理店・クライアント・現場スタッフの中心になるのでコミュニケーション能力も重要で、ときには冷静さ・忍耐強さも必要です。激務で有名な仕事でもあるので体力への自信も求められます。

入社後はアシスタントPMから始まり、チーフPM、アシスタントプロデューサー、プロデューサーになることが一般的です。アシスタントPMとして先輩PMとともに経験を積み、チーフPMでは制作進行を中心になって行い、プロデューサーへと昇進していきます。
ただし、PMとして映像制作に関わる過程で他の適性を見つけ、ディレクター・エディター・デザイナーなど他の職種へキャリアチェンジすることもあります。

プロダクションマネージャーは関わる全ての業務が失敗は許されない責任重大な仕事です。ときには何百人というスタッフ全員の中心となり制作を進行するので、常に電話が鳴りっぱなし、メールに追われる、監督やスタッフから理不尽なことも言われても何とかしてみせる、こんなことが日常になる忙しい過酷で激務な仕事です。
よく映像制作会社の修行期間とも言われます。プロダクションマネージャーとしてどれだけ豊富な経験を積み、知識を吸収して、信頼を勝ち取っていくかが今後のキャリアに関わってきます。
とても忙しく過酷な仕事ですが、何百人というスタッフの中心となったり、普段は知ろうとも思わないことを調べ尽くしたり、日本全国・世界中に行くことができたり、憧れの芸能人と間近で関われたり、プロダクションマネージャーでなければ経験できないことばかりの夢のある仕事です。
プロダクションマネージャーは労働時間が長く残業手当・深夜手当が高額になることが多く、同世代の中でも高水準です。
平均月給は30万〜40万円
平均年収は500万〜600万円
将来的にプロデューサーになるとインセンティブとして賞与が高額になること多いので実力次第で年収も増やしていくことができる業界です。

プロダクションマネージャーとプロデューサーの最も大きな違いは制作現場との関わり方です。プロデューサーが広告代理店・クライアントとともに制作現場をまとめ、PMは制作現場の代表として現場をまとめます。
PMの責任は制作をマネジメントすることでスタッフが最高のパフォーマンスを発揮し、作品を完成させることです。プロデューサーになると責任範囲は広がり、クライアントの課題解決に貢献できたのか、会社に利益を残せたかという営業的な側面まで責任範疇になります。
多くの映像制作会社で募集があります。まずは映像制作会社のホームページ等を確認してみましょう。毎年、インターンシップも行われています。好きなCMのスタッフリストを見て制作会社・PMを調べてみるのもおすすめです。



CMメイキングの解説記事を公開しています!PMの仕事についてより理解を深めましょう!