就活を有利に進めるには企業の歴史、理念、事業などを徹底的に理解して自分の将来と重ね合わせて考えることが重要です。そこで今回は2022年に新しく発足した電通クリエーティブキューブを御紹介します!電通クリエーティブキューブは映像制作のプロデュースと撮影や照明など技術の両方の部門を持っていることが特徴の制作会社です。
今回は日本の広告業界トップ!誰もが知る電通グループの制作会社 電通クリエーティブキューブについて徹底解説していきます!
ホームページ:https://www.cube-dentsu.co.jp/
リクルートページ:https://www.cube-dentsu.co.jp/recruit/
代表取締役社長執行役員 村山 大輔さん
早稲田大学卒業。電通、電通デジタル、電通名鉄コミュニケーションズ、横浜スーパー・ファクトリー、電通クリエーティブキューブの部長や役員を歴任。
映像」×「グラフィック」×「デジタル」
CUBE CRAFT
描くのはCXの新未来。
電通クリエーティブキューブは電通グループが推進する「カスタマー・エクスペリエンス・トランスフォーメーション」(=顧客体験の変革)におけるコンテンツ制作を担う会社です。合併前の株式会社ピクトが得意としていた映像と株式会社横浜スーパーファクトリーが得意としていたグラフィックにさらにデジタルを組み合わせて新しい広告コンテンツを制作しています。
創業年 | 2022年 |
売上 | 社内規定により非公開 |
従業員数 | 186名 (2022年1月) |
代表 | 村山 大輔 |
オフィス | 本社:東京都中央区築地5-4-18 汐留イーストサイドビル8F 芝浦オフィス:東京都港区海岸3-31-1 富士倉庫運輸ビル1F カレッタスタジオ: 東京都港区東新橋1-8-1 カレッタ汐留B2 FACTORY鶴見スタジオ:神奈川県横浜市鶴見区末広町1-11 |
電通クリエーティブキューブは2022年1月に電通グループの株式会社ピクトと株式会社横浜スーパーファクトリーが合併して設立された新会社です。
最近では広告施策が複雑化してCMやグラフィックという従来から続いている広告制作に加えて、デジタルコンテンツやAR、VRなど新たな領域での制作案件が増加しています。さらに今後は電通が注力している「カスタマー・エクスペリエンス・トランスフォーメーション」(=顧客体験の変革)に基づいて一貫したコンセプトで統合的な広告制作が必要になります。そこで時代の変化に対応していくため映像制作が得意なピクト、グラフィック制作が得意な横浜スーパーファクトリーが合併して事業領域を拡大することで統合的な広告制作の実現を目指しています。
また、ピクトは電通映画社傘下の機材会社 照研を原点としていて技術スタッフが多く所属、横浜スーパーファクトリーはスタジオを運営していて、両社の合併で技術スタッフとスタジオを持つ独自の制作会社として高い競争力を持つことができます。電通クリエーティブキューブはこれまでの制作会社とは違う全く新しい制作会社です。
電通のCX(カスタマー・エクスペリエンス・トランスフォーメーション)については電通ウェブサイトの記事などを参考にしてくださいね。
電通グループは日本最大手、世界では5位の広告代理店で従業員数は約64,000人、世界145の国と地域で事業を展開、2020年度の売上高は4.5兆円の巨大企業です。「顧客、パートナー、従業員、そしてすべての生活者の成長に寄与することによってより良い社会を実現するために存在する」を理念として電通を中心に連結子会社が1000社以上あります。
電通、電通東日本、電通西日本、電通九州、電通北海道などが広告代理店としてクライアントと向き合い戦略・企画・クリエーティブ・メディアプランなどを提案・立案し、電通クリエーティブキューブがコンテンツ制作を担います。代理店と制作会社の違いについてまとめた記事もぜひ参考にしてくださいね。

電通グループには他にも「電通クリエーティブX」という制作会社があります。CM制作・コンテンツプロデュースとして事業領域はとても似ています。
電通クリエーティブXと電通クリエーティブキューブとの違いは会社の原点にあります。電通クリエーティブXは日本初のCM制作を行なった電通映画社を原点としていてコンテンツのプロデュースを中心に行ってきた会社です。電通クリエーティブキューブの前身であるピクトは電通映画社傘下の機材会社 照研がルーツでもともとは撮影機材や照明など技術を専門としてきた会社で現在も外注する制作会社が多い撮影・照明などの全てを社内で担当しています。
電通クリエーティブキューブは「カスタマー・エクスペリエンス・トランスフォーメーション」を軸にプロデュースから技術まで深く対応し、電通クリエーティブXは映像・デジタル・インタラクティブ・Webなどを広く対応しています。

電通グループには似た社名の「電通クリエーティブフォース」という会社があります。電通クリエーティブフォースは電通と制作会社の間に立ってクリエーティブ制作をコスト・スケジュール・リスクなどの面でマネジメントするクリエーティブプロデューサーが所属する会社です。制作を行う会社ではありません。

電通クリエーティブキューブの事業は「CX全領域での映像・グラフィック・デジタルコンテンツの制作プロデュース、撮影・照明人材、機材マネージメントおよびスタジオ運営。」となっています。プロデュース部門、技術部門、スタジオ部門の3つを効果的に活用してCX全領域での制作を行っています。
まず電通グループのクリエーティブ制作会社であるという点が大きい強みです。安定した経営基盤を持ち、電通とともに大規模な案件、有名企業のCM制作などに関わることができます。注力している「カスタマー・エクスペリエンス・トランスフォーメーション」の推進に向けて今後も電通とさらに連携していくと予想できます。
次にプロデュース部門、技術部門、スタジオ部門の3つを効果的に活用して制作を行うことです。他の制作会社の多くがプロデュース部門以外は外注や協力企業に任せることが多い中で、1つの会社に揃っていることは制作をしていく上でも大きな強みです。
今後拡大が予想されているVR、ARなどの最新技術やデジタル技術の制作に注力していることも強みです。2022年1月にはバーチャルプロダクションスタジオを設置するなど最新技術の導入も積極的に行っています。
電通グループの会社として代理店のシェア・業務範疇を超えることはない点です。他の大手制作会社が代理店依存ビジネスの脱却を図り、受注先の拡大やクライアント直接取引の比率を増加させる中で電通グループであることが今後の1つの壁となるのではないでしょうか
「カスタマー・エクスペリエンス・トランスフォーメーション」のコンテンツ制作という重要な役割を担う会社として電通グループとともに今後も成長していくでしょう。
映像・グラフィック・デジタルのプロデュースから実際の制作までを自社で行える唯一無二の制作会社として高い競争力を持って成長していくと予想します。
電通クリエーティブキューブのキャリアパスはPM(プロクションマネージャー)を入社後4年程度経験、プロデューサーへ昇格、入社8年後にチーフプロデューサーへ昇格していくことが目標となっています。

2022年に発足した新しい会社ということで過去の就活情報などはありません。23卒向けには新卒採用が行われたので、24卒の情報は会社HPでチェックしてくださいね!